Artist's commentary
諸君 私は規制が大好きだ
ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。
ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。
ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。
ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた。
───マルティン・ニーメラー 『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』
エロゲ業界では昨年6月に国際人権団体イクォリティ・ナウの圧力によって陵辱ゲーの製造・販売が禁止されました。エロゲの規制には成功したみたいだし、俺たちもいけんじゃね?と都が思ったかどうかは知りませんが、そのテの動きに便乗とエスカレートはつきものです。○○が規制されたら行動するという人を見かけますが、それは○○の規制に成功したという事例を規制推進派に与えることに等しく、新たな便乗とエスカレートを呼ぶだけです。まさに上の詩のように。
ちなみにマルティン氏は抗議活動から強制収容所送りにされたんですが、1行目や2行目の時点で行動を起こしていればまた違ったかもしれません。だから私たちも、過去に何が規制されていて、今回の規制に反対するべきかどうか、可決された場合に次は何が規制されるかもしれないのかを今ちゃんと考えた方がいいでしょう。pixivを運営しているピクシブ株式会社も東京の会社です。今回の条例にはネットの規制は入っていませんが、通れば次は……というようなことも考えた方が良いと思います。
東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト http://mitb.bufsiz.jp/
うあー、らしくないこと書くと肩こるなー。ホントは少佐のセリフの改変ネタするつもりだったんですが文字数オーバーで入らなかったんよ…。