Artist's commentary
ギャル川さんの憂鬱
クラスメイトの黒川さんのあだ名は「ギャル川さん」いつもガンを飛ばしているし授業中は基本的にイビキをかいて眠っている(女子のイビキというのはカワイイ)すぐに怒鳴るし手もはやい彼女はクラスでも厄介もの扱いで教師からは目の敵にされているようだった。かくいう僕も例外ではなく彼女のことが苦手だった。昼休みにはパシリのようなことをやらされるし、なにより図書室での読書を邪魔されるのには辟易した。でも高校2年の初夏、図書室で涼んでいた僕の前にあらわれたギャル川さんはいつもとは少し様子が違っていた。そう、とても「憂鬱」そうだった・・・