Artist's commentary
世界の傑作ボルトアクションライフル(19~20世紀)
激動の20世紀を各国の歴史とともに歩み、今はアサルトライフルにその座を譲ったかつての名銃たちを簡単に紹介したいと思います。
~三八式歩兵銃~言わずと知れた大日本帝国の主力小銃。九九式小銃の配備が間に合わなかったため第二次大戦でも主力として使用され続けた。銃剣を着けたその全長は166cmもあり当時の日本の成人男子の平均身長よりも長かった。これは白兵戦において非常に有利であった。(でも三十年式銃剣は日本刀っぽくしたせいで曲がりやすくて突きにくいのはご愛嬌)
~モシン・ナガンM1891~帝政ロシアの生んだソ連を代表する銃。AKにとって代わられるまで主力であり続けた。プロパガンダ用のポスターでは狙撃銃タイプが多く描かれたため狙撃銃だと誤認していた人も多いらしい。フィンランドの白い死神の愛銃もこのシリーズである。銃は二人で一丁だ!!
~Kar98k~今なお紛争地帯で見かけることもあるという正に傑作と呼ぶのにふさわしい銃。ドイツらしい堅実な作りで命中率が高く信頼性もあった。ドイツと言ったらMGやMPなど自動化された銃がピックアップされがちだが主力は依然としてこの銃であった。
~スプリングフィールドM1903~まだチートじみてなかった頃のアメリカの主力小銃。1943年からM1ガーランドに変更されるまでの主力であったが、それ以降は狙撃銃としてベトナム戦争まで使用された。プライベートライアンに出てくる狙撃兵のジャクソン愛銃である。
~リー・エンフィールド~ネタ兵器の宝庫であるイギリスの生んだ正真正銘の名作銃。度重なる改造により見た目を変えながら1億3000万丁も作られた。今なおかつての植民地では現役で使用されているものもあり、イギリスでは紅茶並みに愛されているらしい(本当か?)。そんな名銃を作り出したイギリスは最盛期であった18世紀のように銃剣突撃を繰り返している。
音無小鳥…かつて栄え今でも狙撃銃など後方支援として使用されるボルトアクションのように事務所を支える事務員。まだだ…まだ戦える…