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Artist's commentary
戦神と中庸の徳
玄翁和尚により打ち砕かれた殺生石の三つの破片は各地に飛び去り、
それぞれ「悪」「善」「中庸」の概念を宿した妖狐として再誕した。
内、中庸の殺生石の片割れとして現れたのが麻績の地の二代目玉喪前である。
白面金毛九尾より記憶を継いだ彼女は己が宿命がために先代の記憶を抱えたまま死を受け入れたが、
現世に対する僅かな未練の結晶として遺した存在こそが後の待宵である。
出生時既に二尾、瞬く間に九尾に上り詰めた後の待宵は単騎で中部七国を制した。
麒麟やオロチなど強大な妖怪が跋扈し、堺の玉造、那須の九尾ら、群雄割拠の様相を呈していた戦国時代の話である。
140214&16&17 総DR365 C529&30&1/2 T549&50&1 男106 オ173&179