Resized to 69% of original (view original)

Artist's commentary
百万石の古都
市街地に流れる二つの川と緑豊かな丘陵に囲まれた、
「加賀百万石(かがひゃくまんごく)」と謳われる城下町。
「加賀」とは、江戸時代に加賀、能登、越中の三国を領地とした加賀藩のこと。
「石」は「こく」と読み、その土地の生産性を量る言葉である。
1石がおおよそ「大人一人が一年間に食べる米の量」であるので、
「百万石」と謳われたのは、それだけ豊かな土地であったということだ。
「小京都」と称されることも多いが、京都や奈良とは趣きが違う。
活気や明るさが古さの中に同居し、また、太陽のような綺羅びやかがある。
豊かな水量を持つ犀川と浅野川が街を抱き、用水となって、町の中に流れ込んでいる。
轟々と音を立てて流れる用水の力強いこと。これが活気強くしている理由なのかもしれない。
別名、異名に"ゴールデン・サワー"というものがある。
写真は浅野川から主計町(かずえまち)茶屋街を見たところ。
ちなみに前々回、岩牡蠣を食べていたのは同じ金沢市にある「近江町市場」である。