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Artist's commentary
ガーデンレイン編完結。背景なし差分
あげ直しました。すみません。
ガーデンレイン編終わりました・・!次からなにを描こうかな・・
__カケラはまるでウガツの母親であるかのようにウガツの頭を撫でた。
「何があったの?どうしてそんなに怯えるの?」
ウガツは手を顔を覆いながら呻いた。
「僕は綺麗な黒い鳥を殺してしまったんだ・・!とても怖かった・・」
カケラは目を閉じてウガツを抱きしめた。
「ウガツは、怖かったんだね」
_「それでもいい、僕は君に愛された」
・・黒い綺麗な鳥が言っていた言葉がウガツの胸に引っかかっていた。
まるで肉に飢えた獣のように狂っていた自分に、嬉しそうに言ったその言葉が
、ウガツの胸に気味悪く刺さっていた。
「愛してなんか!」
それでもまだ鳥の肉の感触が残っていた。
ウガツは横たわって動かない鳥の肉塊を、じっと見つめていた。
「動かなくなっちゃった・・全部僕のせいだ」
ウガツは鳥の死体から黒い羽根をむしった。艶々として綺麗だった。
それがとても愛おしいものに感じて服の中にしまいこんだ。
ウガツは黒い布で体を隠した。そうしてその肩に羽根を飾った。
黒い鳥、シュプレはただ、ウガツを陥れて汚すために作られた。そのための生贄だった。
それだけがシュプレの救いだった。ウガツの手を汚すこと。
そうして愛を受けること、それをウガツに愛だと知らせたのはシュプレ自身だった。
確かに愛されたかった。
カケラの愛はウガツを虐げなかった。ウガツを束縛し包囲して守っていた。
カケラはウガツを愛す用意があった。
それはシュプレも同じだった。