
Artist's commentary
潮はもう一人で自在に泳げるのだ。
潮の素足に波が絡みつく。
瀬戸内海の穏やかな風が潮の香りを運んで髪に絡みつく。
仲の良かった第七駆逐隊の姉妹たちは戦没しもう会う事は無い。
生き残った他の艦娘達も復員任務が終わった後除隊して、それぞれの故郷に帰ったと聞く。
復員に参加しなかった者たちも偽装を解除され一人また一人と除隊していき それ以降誰とも再会していない。
潮は瀬戸内海の見える場所に一人暮らしている。
もう艦娘では無いのに気が付くとつい海の方に足が向いてしまう。
敗戦による消沈と復興に向けての力強いエネルギーが入り交ざった不思議な空気と喧騒が感じられ
自分は生き残ったのだと改めて実感する。
ようやく最近、疲れが取れてきたと潮は思う。
瀬戸内海は穏やかな初夏。
”泳いでみようか?潮……!”
衣服を脱ぎ捨て駆け出した潮の肢体と白い下着がきらめいて”ザブゥーン”と波間に没した。
チッ!と白波が踊り、藍色に染まるように若い肢体が波を切る。
もう、提督には見えない……。
潮は一人で自在に泳げるのだ。
~完~
捻りの無いポーズで潮の躰を指の先から足の先まで描いてみたいと思い
飛び込みの構図で描いたら全部描けるじゃんと思い描いてみて
描いてる過程で潮が生き残り組だった繋がりから、ガンダムの小説のラストシーンを思い出して
そこから一気にイメージが膨らんでこんな感じに。
元ネタ通りに真っ裸でも良かったんですがワンドロで描いたって事情と、
潮なら開放された真っ裸より、どこか自分を縛り付けているところを残した下着姿の方がいいかなぁーという個人的印象から。
巨乳ちゃんの下着差分作ると脱衣後のラインが大きく変わるので裸差分は作って無いです。
キャプションの文面は丸パクリの部分と絵と潮のイメージに合わせて加筆修正を加えてあります、この為に小説買い直したよ!