
Artist's commentary
虞美人魅入り大作戦
『これが項羽様の望むことだと?』
ぐだ子が虞美人を連出して言った言葉はとんでもない話だった。
『そうですよ!
前から一度はお姫様救いみたいな格好いいところ見せたがっていたそうで、ご存知のように先輩のことですから…』
『ふん... くだらないわ... 誰よりも項羽様のことに詳しいわたしも聞いたことのない話なんているわけないじゃない。』
『 むしろそれで話せないと言ったんですよ...
なんか負担をかけたくないと…』
『え、ほ。。本当に? くぅ… 項羽様にあんな好みがあったなんて…
じゃあ...私がどうすればいいって...?』
『ぐふふ…そこは私が…』
『本当にこれでいいのか?』
ぐだ子は一体どこでこんな技術を育ててきたんだろうか。
虞美人の美しい肉体に赤い綱が幾何学的に絡み合って、美しい美肉を誇っていた。
『あっ…くっ…うん…』
『はい! 本当に よくお似合いです!』
『ふん。。お前のほめ言葉なんか何の感興もないわ
ところでこれはただの綱じゃないの
こんなの力を入れるだけでも簡単に...』
『その部分が重要なんですよ!』
『えっ。。重要ってなにが。。。』
『もし先輩が本当に項羽さんの望みを叶えてあげようとしているのなら! その縄が切られないようによく力を調節し解けないように我慢してくださらなければならないという意味です!』
『何、何だって!』
むしろ丈夫な特別製縄ならましだ…
縄が切られないように私が我慢しなければならないって?
『それでは私はこれで席をはずしますので楽しい時間を...』
『ちょ、ちょっと待ちなさい!!』
あいつマジで行っちゃった…
どうしよう...間違って解けてしまったらせっかく準備した計画が台無しになってしまうわ...
ばかばかしいけど我慢するしかないか…
そのやって縄にからんでしまった虞美人は主人が帰ってくるまでうめき声を上げて何時間も待たなければならなかった
[その後からはPixiv fanboxに掲載されました。]
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