Artist's commentary
C87『アセリア本3』エターナル『時司(ときづかさ)の倉橋時深
出雲所属の戦巫女のカオス・エターナル。自ら生みだした『倉橋神葬流』の使い手。
普段は『時詠みのトキミ』と名乗っている。
平安時代に自らの死を理解した時に、永遠神剣と出会い、エターナルとして覚醒する。それから出雲の戦巫女として、数々の事件に関わってきた。『渡り』を行っても、ナルカナが中心となっている倉橋一族は、ほぼ全員が準エターナルのため、記憶からの抹消が発生しない。時深の拠点となっている。
悠人にエターナルとして、『龍の大地』のロウ・エターナル、法皇テムオリンの陰謀を止める可能性を見いだし見守り続ける。そしてずっと悠人のことを想い続けてきた。叶わぬ恋だと知っていても……。
悠人が『龍の大地』にて、戦いを繰り広げていた間、出雲のある『写しの世界』がロウ・エターナルによって襲撃される。襲撃者は出雲を抹消しようとする、複数の首を持つ龍型エターナル『奇なる蛇神ミカゲ』である。超大型のエターナルであるミカゲは特殊な効果を持ち、エターナルが持つ理を無視できる『無心』の力を持っている。そのため、時間樹エト・カ・リファの神名システムを完全に無視し、侵入してくる。ナルカナは自分自身の制御もできないため、持ち手がいない状態での戦闘は危険すぎるため、出雲の党首である倉橋環が説得し、ナルカナの出撃を禁じた。これは『龍の大地』への時深の干渉を止めるための法皇テムオリンの陰謀である。
事件を事前に知っていた、倉橋時深がたったひとりでミカゲに挑むことになる。マナ制限下とはいえ、エターナル同士の戦闘のために、全力を出さなければならない。またミカゲ自身は極めて凶悪な力と高い知性を持つ。
時深は、自らの全力を使うため、封印していた永遠神剣・第二位『時逆』と、現時点ではこの世界限定でしか引き抜くことができない永遠神剣・第三位『時果』と、愛用の永遠神剣・第三位『時詠』を全て装備し、式神の『綺羅』と、神獣『雷』を率いて、巨大なミカゲに挑む。
時深は通常、『時詠』のみを装備するため、『時詠みのトキミ』と名乗るが、この全契約装備をする場合は、封印名である『時司のトキミ』と名乗る。
ミカゲとの戦いは想像を絶するほど熾烈を極めた、お互いの制限下のなかで死力を尽くす。
しかし時深の持つ『時逆』の力は、ミカゲの想像を超えていた。この永遠神剣の力は、過去・未来の時を超越した技術で作られている。超未来技術の対象との摩擦力を0にする力と、完全重力制御。超過去の技術、強制因果律操作を持ち合わせている。そのため逆刃には「因果律操作により、絶対命中し、重力制御で重さはなく、対象との摩擦が0のため斬れないものがない」というである。ただし因果律を操作してしまうため、ログ領域に破損を与える可能性があるので可能な限り力は封印されている。本当の切り札である。
互いに死力を尽くした戦いとなったが、時深は『時逆』の逆刃を使い、ミカゲの全ての首を切り落とし、因果律を操作し『自発的に永遠神剣を捨てる事実を作った』ためミカゲを完全消滅させた。
因果律修正により、ミカゲの存在そのものが神剣宇宙から抹消されたため、時間制御が可能なエターナル以外は、すでにミカゲの存在すら認識でるものはいなくなった。
その後、神剣宇宙に『揺らぎ』が発生したため、『時逆』と『時果』を出雲に再封印し、『時詠』を持ち悠人を追いかけて、『龍の大地』へと『渡り』を行った
そして『誘いの巫女』としての役割を果たし、悠人とアセリアを『時の迷宮』に導き、『聖賢』と『永遠』と引き合わせエターナル化させる。
二人と供にエターナルとして、最終決戦であるソーン・リーム攻略戦に参加する。