Artist's commentary
アセリア本3『アルクゥーテ・ユノ』ロウィーン・ディナ・ラキオス
ラキオス王国『ガロス・アテス』隊長(ラキオス王家・ディナ家)。
四王子時代のアルクゥーテ・ヨト・ロードザリアとゼノス・ヨト・ロードザリアの血統ディナ家の貴族。レスティーナ・ダイ・ラキオスの秘密の従姉妹に当たる。彼女は戦闘指揮官として戦場に出ることになり、スピリットたちを運用し、戦争の地獄と人間たちの業と、スピリットたちに対する辛い感情を覚えることになる
とても生真面目で優しい性格をしているため、本来このような任務にはまったく向かない。ただ、レスティーナの心情を察して、自ら志願してこの戦いに参加。レスティーナが抱える心の痛みを少しでも自分が受け止められたなら……と考えている。またそれが王家の役割であると認識している。
与えられたスピリットたちも第一詰め所や第二詰め所とは、まったく異なる思想で育てられている。その目的は「破壊」である。極めて特殊なスピリットたちで構成されている。与えられたスピリットたちは、条約で使用が禁止されている『戦略級兵装スピリット』や『戦闘域での暴走スピリット』そして『実験体スピリット』たちである。街を焼き、人を殺し、国家の秘密を奪う。その戦いは悠人たちの道を光とするならば、ロウィーンたちの戦いは闇の道……ラキオスの暗部である。
髪の毛が黒いが光を当てると青みがかる。アルクゥーテの槍を持ち、人間ながら高い槍術の使い手。
番号のない『本来は存在しない』詰め所の指揮官であり、後に他国からはその極めて破壊的な戦いと、暗躍から「ラキオスのルガク(ネズミ)」と差別的に言われる部隊となる。
『四王子戦争』から『王獣戦争』に連なる重要な役割をこなし、『永遠戦争』末期のソーン・リーム攻略戦ではついに『永遠』のアセリアたちと合流する。
その戦いの果てに待つものは……彼女もまた悠人と同じように「誰も知ることのない物語」の勇者なのである。