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Artist's commentary
55 獣王
誰一匹 欠けることなく再び一つとなった仲間たち。メッソンたちは傷だらけ、疲労困憊の体を
忘れたかのように ボロとヘンナノに飛びつき喜ぶ。末っ子も 水まんじゅうの中で夢をみていた。
この生還劇の立役者 バチンキーはメッソンに負けないくらい感情を露わにボロを抱擁した。
しかし、なおも しつこくハンターたちは立ち上がり ヘンナノ奪取に執念を見せた!
“ 勝負はまだこれから…仕切り直しだ!! ” 新たなモンスターボールを構える。
ハンターたちは本気で仕切り直せると思っていた。その時、地鳴りのような音が近づいてくる…。
鮮やかに思い描いていた目的達成のビジョンは急速に色を失う。もっくん が大仕事をやってのけた!
“ 王 ”が ご到着あそばされた
怒りに全身を震わせて
謝罪も降参も もう 間に合わない。
両手には巨木をわしづかみ、まるで ここまで直線で結んだ距離を障害物ごとへし折りながら
奔って来た如くの威容…。だが、事実はもっと恐ろしい。
サルノリ改めバチンキー君 自慢の父ちゃんは スケールがケタ違いの群れの長である。
乱雑に引っこ抜かれたような この巨木2本が彼の “ スティック ” なのだ!
息子たちが危険に晒された時、このゴリランダーは伝説のポケモンすらぶちのめす獣王と化す!
さあ、次はハンター諸君が絶望に抗う番だ!…おいおい、そう 情けない顔をするな。
あんな小さなポケモンたちが 君たちのけしかけた地獄を突破してみせたのだ!
せいぜい がんばってみるといい。