Artist's commentary
なでこスレイブ
怪異は姿を消し、平穏な暮らしを取り戻した千石撫子。
しかし、緩やかに流れる日々に何とも言えない物足りなさを感じていた。
ある日、体育の授業で使った大縄跳び用の縄を片付けている途中に誤って縄に絡まってしまう。
もがくほどに、全身に絡まった縄は身体をきつく締め付け肉に食い込んでいく。
痛みをもたらすはずの縄が全身に甘い痺れを響かせる。
高まる動悸。
熱を帯びてくる身体。
蛇が消えて久しく味わう感覚。
撫子は自分が蛇の締め付けに快感を覚えていたことに気がつく。
気付いてしまった感覚に戸惑いながらも、日常を過ごしていく。
しかし、思い出してしまった身体は日を重ねるたびに疼きを増していく。
やがてそれは耐え切れないものになっていき・・・ついに
「暦おにいちゃん。あのね・・・撫子のことを・・・」 そんな妄想。