Artist's commentary
じゃんげま 鬼塚さおり 専属カスタム鬼メイド
「この歳になってこう言うものは…似合わないと思うのだけれど」
先生はそんな事を言いながら、頬を染めて顔をしかめる。
メイド服を身に纏った先生が目の前にいる、小柄だけど凛とした顔立ちに良く合って…開いた胸元も、あぁ先生胸大きいもんなあ…これは夢か幻か…とにかく可愛すぎる。
「…。」
普段は絶対に見られない先生の姿に思わず見とれてしまう。
あまりにだらしない顔で見つめてしまったせいか、先生は頬に手を当てて視線を逸らす。
「…あなたがあんなに必死に頼むからこんな服…」
ブツブツと口を尖らせながら、視線に気づいたのか開いた胸元に手を当てて隠す。
「こんな格好、誰かに見られたら大変だわ…。」
「で、ですね、すみません」
――。
30分ほど前、この衣装を部室で見つけたのが始まり。
永霧が最近そう言う場所でバイトをしているらしく(伊戸が隠し撮りした映像を見た事がある)、どうやらうっかり忘れていったようだった。
「…今日は誰もいないのね。あら…?何かしら、それ。」
背後から部活の様子を見に来た先生の声がする。
「…。」
メイド服と、先生を交互に見やる。
「…?何かしら?」
あ、先生に着せたい。絶対可愛い。
そう思ったが最後、土下座しながら必死に頼む自分がいた。
「着てくれないと死に至ります」とまで言う自分の、あまりの勢いに押し切られて渋々と言った具合で今に至る。
「全く…あんな必死な顔するあなた初めて見たわよ」
「は、はは…」
少し前までの自分を思い出して苦笑いする。
「こういうのは永霧さんやじょ…伊戸さんみたいな子達が着て似合うものだから、私みたいのが着ても全然…」
「い、いや…そんなこと!」
思わず声を張ってしまった。
「先生は、先生が自分で思っているよりずっと可愛くて綺麗で…今もその、すごく似合ってます。どうしても見てみたかったので…すみません」
事実そうだ、本当に綺麗で、それを伝えたくて思ったことを口にする。
驚いた顔で聞くにつれ、先生は既に赤い顔を更に真っ赤にしていく。
「…真顔で、そう言うことを言われるのは恥ずかしいわ…やめなさい」
そう言いながら先生は嫌そうな顔はしていなかった。
「でも、嬉しいわ、ありがとう」
そう言って優しく笑う先生、あぁ、すごく綺麗だ。
「はは、すみません…」
こちらまで気恥ずかしくなって赤くなる。
なんだか思っていた空気と違うものになったが、本当に良かった。
とはいえそろそろ着替えないと誰かに見られるかもしれない。
「あの、ありがとうございました、先生そろそろ…」
「あー忘れ物忘れ物!ヤバいッバイト間に合わ…」
「…なんでワタシまで走らなきゃいけないんですか…」
「スマホ忘れたッ…ぁ…?」
あ。
ビタァッ!という擬音が聞こえてきそうなほど、勢いよく入ってきた3人が動きを止める。
わかる、わかるぞ、普段あんなに怖いと思っている先生が部室でこんな服着てたらそうもなるよな。
「……。」
先生に目をやる。
あ、無だ。無の表情で僕に視線を向けている。
青い顔で全員が無言のまま、部室には夕日が差していった――。
じゃんげま、あーじゃんげま、鬼塚なんだよなあ…(哲学)
この後めちゃくちゃご奉仕してもら…いや多分殺されますねこれは。
ちょっとまた素材でやること出来たので、今回は推敲もない短めキャプション。
本当ならこのままムフフ展開に続いても良かったんですけどねェ!!!!(次回以降…)
はぁ…(恋)
みんなじゃんげまマジで見て(義務教育)>https://www.gamespark.jp/special/117/recent/%E6%BC%AB%E7%94%BB%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%92%E3%81%BE