
Artist's commentary
よその子企画5月号隠 瞳子(かくれ あいこ)ちゃん触手苗床えっち
よその子企画5月号当選者のただのまに兄貴の子、瞳子ちゃんです!
ただのまに兄貴>twitter/mani_mk2D
映画ミスト的な化け物触手(満足)
ではただのまに兄貴、ご当選おめでとうございました!瞳子ちゃん可愛いです!
Fanboxは文字なし含め20差分ありです>https://kitsunekakko.fanbox.cc/posts/1074553
ある雨の休日、ちょっとした用事で大学の倉庫に立ち寄った。
「全く、みんな休みなのになんでこんな汚いとこに…。」
半ばゴミ捨て場のようになっている倉庫、湿った埃の臭いがツンと鼻をつく。
(…?何か…生臭い?)
何か雨や埃とは違う臭いが微かに混じっているように感じた。
「なんだろう、奥の方…。」
明かりのない雨の日の倉庫は薄暗く目を凝らした所であまり見えないが、臭いは廃材を積み上げている奥の方から来ているように感じる。
廃材が湿気で腐ったにしてはおかしな臭いな気もして、なんだか気になって廃材置き場に歩み寄ってみる。
乱雑に積まれた廃材の山、確かに臭いはここから出ているようだった。
「……?」
少し目が慣れてきた頃、廃材に隠れて何か蠢く物が目に入る。
「……。」
こんな所に何がいようと私には関係ないのに、好奇心に負け近づいたのが間違いだった。
ぐじゅ…
ぐじゅる…。
「…な…ッ!?」
そこいたのは太いミミズのような触手をうねらせる肉の塊。
蠢く度に粘ついた音を立てて、あの臭いを強く発して…。
異世界からの生物がこちらの世界に流れてくるというのは当たり前で…とは言っても私のような一般人には関係のないことだと思っていた。
だが目の前にいるものは間違いなくこの世界の生き物ではない。
(異世界人って、こんな化け物まで来てるの…?)
テレビで見た異世界人は体格や肌の色が違っても人と変わらなかったのに、こんなものは映像でも見たこともない。
もしかしたら危険かもしれないと思い、静かに入口の方へ後ずさる。
(ええと、まず警察…いや消防?に電話を…)
…ぬちゃ…っ
「―――っ!?」
湿った音がして、脚に何かがが巻き付く。
ハッとして下に目をやると、あのミミズみたいな触手の一本が死角から回り込んで、私の背後に忍び寄っていた。
「…ッ!いやっ…、離…きゃあッ!」
不意を打たれて転んでしまった私をそのまま化け物がすごい力で引き寄せる。
「…ッ!」
あっという間に目の前まで引きずられてグロテスクな肉塊が眼前に広がり、むせるような強さのあの臭いに包まれる。
「けほ…っこの、臭いって…っ」
肉塊の発しているこの臭い…この距離で直接浴びせかけられると「いやらしい臭い」としか形容出来ないものに感じた。
汗・唾液・精液…そんなものが混じったような臭い…それを嗅ぐ度に息苦しさを覚える。
だんだん呼吸が荒くなり、深く吸い込む度に更にこの臭いが強力に全身を巡って行くような感覚が加速していく。
理解の追いつかない展開に身体を硬直させていると、にちゃっと音を立てて触手の一本一本が服の隙間から中に入り込んでくる。
触手から分泌される粘液…あの臭いを強く発しているそれが身体に塗りつけられる。
(…まずい…これ…ッ!)
初めて見る異形の怪物…こんなものが襲ってきているのはもちろん怖いが、今感じているのは命の危険による恐怖ではなくもっと別の…。
「いやっ、離してッ!」
慌てて触手を強く握り服の中から追い出そうとするも、粘液に覆われた触手はぬるぬると滑るばかりで意に介さず私の身体を這い回っていく。
「ん…あ…っ」
触手が身体を擦りつけてくる度、私の声はだんだんと熱を帯びて…臭いの時よりもおかしな感覚が全身から直接浸透するのを感じて身体が震える。
(…っ、これ、絶対…っ!に、逃げなきゃ…ッ!)
ちゅく…と触手の粘液とは違う音が立ち始めた辺りで我に返り、この先何をされるのかを確信してばたばたと暴れる。
だが触手は数と力を増して私を抑えつけて更に這い回り、激しく湿った音が全身を巡る度に身体が敏感になっていくのを感じる。
「あ…ッんく…っ」
グチュグチュと胸の間に侵入した触手がいやらしい音を立て、気持ち悪いのにまるでこの怪物と愛し合っているみたいに身体が震えて悦ぶ。
はぁ…は…と明らかに興奮の混じる呼吸、思考が霞んで顔が紅潮しているのがわかる…。
胸を通る触手の先端が口元でうねる、私は一瞬それが怪物であることを忘れて…。
「―――………。……っ!」
ハッとして気がつくと、絶えず粘液を吐き出しているそれに舌を這わせそうになってしまっていた。
「―――っっっ!」
(違うっ私、何しようとして…っ!)
この状況を受け入れてしまいそうになっている自分を頭を振って否定し、必死に逃げる方法を考える。
(…っ、あれだ…!)
辺りを見回すと、手の届きそうなところに釘の出た廃材が転がっていた。
あれに手が届けば…!
「~~~~~っ、離…して……ッ!」
必死に力を込めると、ぐちゅりと音を立てて右腕が触手の拘束から逃れた。
今しかないと右手を廃材へと伸ばし、ギリギリ手が届いたという時…
―――…ずる…っ
嫌な音と共に肉塊から何か大きな圧のようなものを感じた。
恐る恐る、そちらに視線をやる。
「……ッ!」
廃材に伸ばした手がピタリと止まり、圧の正体から目が離せなくなる。
そこにはひときわ大きく歪な形をした触手が姿を現していた。
男性器の先をいくつも繋げ合わせたような形状のそれは、私が想像する通りの役割を持っているのだろう。
「……~~~っ!」
ビクビクと脈打つそれに釘付けになり、もう廃材には手が届いているというのに全身が硬直して動かない。
(違う、私、違う…っこんな…っ)
頭の中で否定する、今感じているこの感情は嫌悪感でも恐怖でもない…期待だ。
(だめ、廃材…今しか…あんなのが挿入ったら、…私…)
そうやって頭の中で葛藤を繰り返しても、今すぐめちゃくちゃにされたい自分が否定出来ない。
でもこれは臭いと粘液のせいでおかしくなっているだけで、許しちゃいけないことで…。
「――――……っ…」
震える右手が力なく床へ落ち、再び触手が絡みつく――。
抵抗をやめた私の服や下着を触手は器用にずらし脱がせて、下半身が完全に露出される。
「だめ、それは…だめなのに、わたし…誰か…」
弱々しく助けを求めるも、濡れそぼった秘部に触手が押し当てられる様を期待の表情のまま見るだけ…。
…異世界人はこちらの世界に来るとあちらで使えていた魔法や特殊能力を失ってしまい、人間を大きく上回る危険性はないと聞いた。
でも目の前の怪物がやろうとしていることはこちらの世界に来ても生物として当たり前に出来てしまうことで、魔法でもなんでもない。
この怪物の驚異からこの世界のルールは守ってくれない。
休日の大学倉庫。
助けは、来ない――――。