Artist's commentary
アメリカ南部連合軍鼓笛兵(1863)
アメリカ南北戦争時の南軍鼓笛隊です。楽隊員は歩兵一個中隊にファイフとドラムの2名がおり(おそらく一連隊で楽団一個編成)、
戦場での行進や号令などに使われました。南軍は折からの物資不足で軍服の支給が安定せず、
形状はもとよりグレーの布地にもバリエーションが多いです。鼓手の子は歩兵の兵科色付のケピ帽に無地のシェルジャケット、
バターナッツ染めのズボンを履いとります。南軍のドラムは形状、色などの規定はないそうですが、典型的なモノを描きました。
笛手の肋骨フロックコートは文献資料では「南軍楽隊員の典型的な制服」との説明でしたが、歴史衣料品のカタログには
「博物館にあったノースカロライナ第2連隊K中隊の鼓手のもの」と説明されていました。
スロウチハットは私物で、ようは制帽も不足していたみたいです。水筒は鼓手のは南部製ドラム型、笛手のは北軍型の南部製コピーです。
「BONNIE BLUE FLAG」でも演奏するんでしょうか。