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Artist's commentary
守矢神社社報・早苗さんコラム2
「神社でも寺院でも聖域に入る前には手水舎があり、ここで手水を取って手と口を清めます。元来は神社の前にある川や泉で禊をしたのちに参拝していたのですが、それが儀式化・簡略化されたものです。その作法ですが、
1.柄杓を右手で取り、柄杓に水をすくいます。
2.柄杓の水でまず左手を清めます。
3.次に柄杓を左手に持ち替え、柄杓の水で右手を清めます。
4.また柄杓を右手に持ち替え、左手でくぼみを作り、そこに柄杓の水を受けて口に含み、漱ぎます。写真はここの場面です。漱いだあとは飲まずに吐き出します。
5.柄杓の水で、口をつけた左手を清めます。
6.最後に、柄杓を両手で静かに垂直に立て、残った水で柄杓の柄を清め、元あったところに置きます。
柄杓で水をすくうのは一回ですので、たっぷり汲んで、うまく配分しながら手を清めるようにしてください。また、飛沫や吐き出す水が水盤に入らぬよう、なるべく低い姿勢で行うのがいいでしょう。
手水舎によっては、この水盤の水で口を漱ぐのはちょっと・・・というところがありますが、そういう場合は4を省略してもいいと思います。腹を下してはいけませんからね。水盤の掃除は私も気をつけないといけないところです。
水盤に水を注ぐ方式はいろいろありますが、動物では水を司る龍が一般的です。ですが社寺によっては、その由緒などによっていろんな動物が水を吐いていることがあります。住吉大社などでは兎が水を吐いていますし、亀や蛙のところもあります。気をつけて見てみるのもいいかもしれませんね。
では今回はこれまでです。東風谷早苗でした。それではまた。」
コラム1→pixiv #8072285 »