Artist's commentary
おとめのように
ほんのりと汗ばんだ肌を、水面を渡る風が心地よく撫でる。
微かに乱れる呼吸を整えながら、スクアミゲラは機嫌よく笑った。
「ふふ、知らなかったぞ、おまえが踊れるなんて」
何を考えているのか、手をとったままの彼は無言で、舞い散る花びらを目で追っていた。
スクアミゲラはふと嬉しくなる。
彼とはずいぶん長く一緒にいるし、
幾度となく夢を渡って彼のいろいろなことを知った気でいたが、
まだ知らないことがあった。
それがやけに嬉しくて、スクアミゲラは、乙女のようにひそりと笑った。
宴pixiv #9809642 »のあとに一踊り。
連れ回してますオルレイエ【pixiv #8481968 »】
ワルツはレイェのほうが上手かったスクアミゲラ【pixiv #9638524 »】
■企画元(終了済)【pixiv #8481158 »】