"桜色に翡翠色に、そしてこれは......雪の白。春風に舞い、ひらり、くるりと零れ落ちるひなあられ。舌の上で弄び、そっと噛めば、ふわりと広がる優しい甘さ。儚く軽いのに、確かに感じる、ひとくちの幸運。厄も不運も、このひとときだけは忘れてしまえそう。「ねえ、厄払いにもうひとつ、どう?」"
イラスト:さく之輔
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