
Artist's commentary
JKマシュ
以下、設定のようなSSじみたもの
五時間目。
何気なく教室の窓の外に目をやると、雨の中ずぶ濡れで部室棟の方へ走ってる女子生徒を見かけた。
一年のマシュ・キリエライトだ。
春先の女子マネ勧誘キャンペーンに失敗したわが部は、
意気消沈したままインターハイ予選で早々に敗退してしまい、三年生の先輩方を受験へと見送り
どこか気の抜けた部活動を続けていた。
そんな夏休み明け、海外から転校してきたらしい女子生徒がいた。
なぜかは分からないのだが、その女子は早々にわが部活の女子マネとして入部届を出し、献身的に活動してくれている。
それが彼女だった。
先輩としても部活の仲間としても放っておけないと思い、適当に理由をつけて授業を抜け出した。
部室棟の方へ行ってみると、体育座りで途方にくれている彼女を見つけた。
「なにしてるの?」
「あっ・・・先輩こそ・・・・・もう授業始まってますよね?」
話を聞いてみると、部室の備品が少なくなっていたので昼休みを利用して買いに走っていたのだか、
五時間目のチャイムに間に合わず、ずぶ濡れの状態で教室の入るのは気が引けたのである程度乾くのを待っていたそうだ。
部室のタオルでも使えばいいのに・・・
「マネージャーが使っても良いものなのでしょうか・・・」
「全然良いよ!というか使ってよ!」
「すみませんでした。」
「いや、謝らなくていいから」
「・・・すみません。」
そんな問答を続けていると、彼女の肩が少し震えてるのに気がついた。
「とにかく更衣室の鍵を借りてきたからそこで体を冷やさないようにタオルで拭いといて。保健室で着替えの体操服ないか聞いてくるから」
「お気遣いありがとうございます。すみません、更衣室の場所が分からないのですが・・・」
転校してきたばかりで場所が分からないというので、案内することにした。
授業中で誰も居ないとはいえ、女子と更衣室の前まで同行するのはかなり気が引けた。
「じゃあ、保健室にいってくるから」
そういって振り返った瞬間目を疑った。
「はい!よろしくお願いします。」
そう言いながら彼女は
(省略されました。全てを読むには(ry